購入者・販売者向けコマース · UX・データ可視化

購入体験と、販売者のデータ・業務をつなぐ。

購入者向けのモバイル体験と、販売者向けのWebダッシュボードを設計しました。データ確認から商品・注文管理までを支える情報と画面を構成しました。

私の役割
ブランディング · UXデザイン
購入フロー · 販売者ダッシュボード
データ可視化 · デザインガイド
期間
2020年12月~2021年3月
チーム
プロダクトマネージャー · プロダクトデザイナー
フルスタック開発者

企画上の判断

購入者と販売者の体験をつなぐ、3つの設計方針。

01 / 購入者と販売者

それぞれの目的に沿ってフローを分ける。

購入者にはモバイルアプリ、販売者にはWebダッシュボードを用意しました。

02 / データの可視化

把握したい情報に合ったグラフを選ぶ。

チャネル別の推移と構成比、訪問・離脱、地域別の分布を可視化しました。

03 / 共通のデザイン基準

モバイルとWebで共通基準を使う。

ブランド、入力状態、ボタン、色、アイコンを共通基準に整理しました。

購入者アプリと販売者Webの全体デザイン
購入者アプリと販売者Webをあわせて設計した成果物。

背景と目的

購入と販売運営を、一つのサービスで支える。

購入者にはアルゴリズムによる商品提案を、販売者には購買データと分析情報を提供するコマースです。モバイルの購入体験と販売者向けWebを設計しました。

対象ユーザーと方針

初期企画では30〜40代の男性と、厳選された商品を探すオンライン購入者を想定。購入者には探しやすさと購入のしやすさを、販売者には運営データと管理機能を提供しました。

ブランディングとUXを担当し、販売者ダッシュボードの情報設計とデータ可視化に取り組みました。

01 / サービス体系

購入に必要な機能と、販売運営の機能を分ける。

問題
購入者は商品を探して購入し、販売者は商品・注文を管理しながらデータを確認する必要がありました。
設計方針
購入者アプリと販売者Webに役割を分け、同じブランドとデザイン基準を適用しました。

購入者 · モバイルアプリ

アカウント利用、おすすめ商品の探索、オプション選択、カート管理、購入。

販売者・ウェブ

データ確認、商品管理、注文・配送管理、売上情報の確認。

02 / Information → Decision → Data blueprint

データの見せ方と、その先の判断を一緒に設計する。

ダッシュボードで購買データとユーザー行動を確認できるようにしました。チャネル別推移、訪問構成比、訪問・離脱、地域分布ごとに、示す情報と比較方法を整理しました。

WHEN期間

どの期間を見るか

WHERE FROMチャネル

どの流入経路を比較するか

WHAT訪問・離脱

どの指標をあわせて見るか

WHERE地域

どの地域差を見るか

時間軸に沿ってチャネル別の変化を比較する折れ線グラフグラフの形と比較方法を説明する図です。チャネル別の推移時間による変化を比較期間1期間2期間3期間4期間5チャネルAチャネルBチャネルC
説明用SVG · 元のグラフを見る ↗
時間による変化 → 線のつながり

値の上昇・下降を時間順につなぐことで、複数チャネルの変化の方向とタイミングを比較できます。

推移 / 折れ線グラフ

チャネル別の訪問推移

期間ごとに、チャネル別の訪問数はどう変わるか。

必要な情報
時間順、チャネル別の訪問値、チャネル名。
画面への反映
複数チャネルを同じ時間軸に配置し、線の色と凡例を対応させました。変化の時点とチャネル間の差を比較できます。
支える判断
変化の大きい時点とチャネルを見つけ、詳しく確認する対象を絞ります。
総訪問をチャネル別の構成比に分けるドーナツグラフグラフの形と比較方法を説明する図です。チャネル別の訪問構成全体に占める割合総訪問チャネル別の構成比チャネルAチャネルBチャネルCチャネルDチャネル名・割合のツールチップ
説明用SVG · 元のグラフを見る ↗
全体に占める割合 → 円の分割

全体を一つの円とし、チャネルごとの割合に分割。構成を一目で把握し、正確な名称と割合はツールチップで確認できます。

構成比 / ドーナツグラフ

チャネル別の訪問割合

全訪問に対して、各チャネルはどの程度を占めるか。

必要な情報
同じ期間の訪問構成、チャネル名、割合。
画面への反映
ドーナツで全体に占める割合を表現し、ツールチップで名称と数値を補いました。分布と詳細値をあわせて読める構成です。
支える判断
訪問が集中するチャネルと、割合の小さいチャネルを区別します。
期間ごとに訪問と離脱を並べる棒グラフグラフの形と比較方法を説明する図です。期間別の訪問・離脱比較訪問離脱期間1期間2期間3期間4同じ期間の2指標を並べて比較
説明用SVG · 元のグラフを見る ↗
同期間の2指標 → 並列の棒

2指標を期間ごとに並べることで、同時点の差と期間ごとの変化を比較できます。色と凡例で訪問・離脱を区別しました。

比較/棒グラフ

訪問・離脱の比較

同じ期間の訪問と離脱に、どんな差があるか。

必要な情報
期間別の訪問値・離脱値と、両者を区別する基準。
画面への反映
同じ期間の中に2本の棒を並べ、色と凡例で指標を区別しました。期間ごとの差を同じ画面で比較できます。
支える判断
訪問と離脱が異なる動きをする時点を確認します。
地域と期間の交差値を色の濃淡で比較するヒートマップグラフの形と比較方法を説明する図です。地域 × 期間の分布行と列の交点を色で比較期間1期間2期間3期間4期間5期間6地域A地域B地域C地域D地域E低い高い
説明用SVG · 元のグラフを見る ↗
地域 × 期間 → 格子と色

地域と期間を行・列に置き、値を色の濃淡で表現。複数の地域・期間の分布を一覧で把握するのに適しています。

分布 / ヒートマップ

地域別の分布

地域と期間によって、値はどう異なるか。

必要な情報
地域、期間、それぞれの交点の指標値。
画面への反映
地域と期間を行・列に分け、値の大きさを色の濃淡で表しました。凡例で尺度を示し、相対的な差を読めるようにしました。
支える判断
値の高い・低い地域と期間から、詳細を確認する対象を絞ります。

グラフが変わっても、比較基準がわかるように

時間とカテゴリを区別

時間変化、構成比、指標比較、地域分布を分け、各グラフの役割を明確にしました。

色に意味を持たせる

折れ線・ドーナツではチャネル、棒では指標、ヒートマップでは値の大きさを表現します。

全体の傾向と詳細値を両立

グラフで分布をつかみ、凡例とツールチップで対象と数値を確認できます。

推移の折れ線、構成比のドーナツ、訪問・離脱の棒、地域のヒートマップ
チャネル推移、構成比、訪問・離脱、地域分布のデザイン。画面の数値は表現例です。
データ可視化での担当範囲
販売者に必要な情報と比較の観点を整理し、軸・色・凡例・ツールチップへ具体化しました。データ確認と商品・注文管理を同じWeb内につないでいます。

03 / 販売者の情報設計

データ確認と販売運営を、一つのWebに。

問題
販売状況を把握しながら、商品・注文・配送も管理できる必要がありました。
設計方針
ダッシュボードと商品・注文・配送管理を、同じWebから利用できる構成にしました。
画面に反映した内容
日付選択、チャネル別グラフ、商品一覧、注文・配送概要、注文詳細モーダル、商品登録フォームを設計しました。
販売者ダッシュボード、商品・注文・配送管理、商品登録画面
販売データの確認と商品・注文管理のWeb画面。

04 / モバイルの購入体験

購入途中でも、オプションと数量を変更できるように。

問題
購入者は、買い物の途中で商品オプションを選び、選択済みの内容も変更できる必要がありました。
設計方針
商品探索からオプション変更、カート、アカウント利用、購入完了までのモバイルフローを設計しました。
画面に反映した内容
サイズ・色、数量、カートの商品選択、配送先入力、注文確認の画面を構成しました。
意図
購入の流れを保ちながら、オプションと数量を変更しやすくしました。
アカウント、商品オプション、カート、配送先入力、注文確認のモバイル画面
商品探索からオプション、カート、購入までのモバイル画面。

05 / ブランディング

モバイルとWebに、共通のブランドを適用する。

有用で、認識しやすく、信頼できるブランドを目指しました。名称とメッセージにValuable・Intelligence・Brand・Influenceの4概念を込めました。

“Our valuable artificial intelligence makes your brand a positive influence”という言葉で方向性を表現。紫は、新しさと技術志向の印象を伝えるために採用しました。

ブランドコンセプトビジュアルアイデンティティ

06 / 共通デザインガイド

繰り返し使うUIの基準を整理する。

タイポグラフィとビジュアル基準

MontserratとNoto Sans KRを採用し、共通パレットとアイコンをガイドにまとめました。

入力要素とコンポーネントの状態

入力欄、選択項目、チェックボックス、ラジオボタン、ボタンの状態を定義。モバイルとWebで再利用し、画面間の一貫性を保ちました。

文字、フォーム、ボタン、色、アイコンのガイド
文字、色、アイコン、UI要素のデザインガイド。
入力フォームのデザイン

Output / Result · 成果物と結果

購入者アプリと販売者Webを、共通の基準でつなぐ。

購入者の体験

商品探索、オプション、カート、購入をつなぐモバイルUI。

販売者の経験

データ可視化と商品・注文管理のダッシュボード・運営画面。

共通のデザイン基盤

共通ブランド、再利用できるビジュアル、拡張を見据えたデザインシステム。

プロジェクトの成果
購入者の体験と販売者の運営画面を設計しました。共通ブランドと再利用できる要素で一貫性を保ち、拡張と保守に活用できる基盤を整えました。

経験はその後のプロジェクトにも活かされる

このデータ可視化の経験は、その後の企業内ダッシュボードと大学情報システムにも活用しました。再利用できるデザインシステムを構築し、事業目標に応じて画面を改善・拡張する経験にもつながりました。